女性が働くということ

高校生の頃、テレビ番組か何かでアスレティックトレーナー(AT)という仕事があるということを知り、当時イトーヨーカドーバレー部のトレーナーでであったATCの永田幸雄さんに手紙を書きました。丁寧な御返事と、アドバイスを頂き感動したことがきっかけで、その道を目指しました。
大学院を卒業して、資格を取り、大学で助手という立場で、授業の他に、トレーニングルームやセラピールームで学生アスリートのサポートをしてきました。
当時は、結婚とか出産にまつわるあれこれなんて、考えたことなかったな。

30歳を前に結婚し、通勤できる距離ではなかったので退職し、浜松に来ました。
浜松で縁あって、大学の非常勤講師のお仕事をいただき、トレーナーの世界と全く離れてしまうことなくいられるわけですが、母業との両立となると、なかなか難しいことを思い知らされます。
事務職なら、妊娠しても産休に入るまではお仕事ができますが、アスリート相手にしていたら、ちょっと難しい。
トレーニングパートナーを務めることは、重要な業務の一つであると思うから。
何かが起こったときに、いちはやく駆けつけるには、走れないといけないから。
学生相手の場合だと、授業が終わってからが部活動の時間なので、お仕事の時間が遅いから、預ける保育園に困ってしまう。
女性の先輩ATで結婚されている方は、なかなか見当たらない。
日本よりATのシステムがすすんでいると思われるアメリカでも、殆ど知らない、とアメリカで資格を取って帰って来られた男性のATCに聞いた。

私の授業を受ける学生の中には、ATを目指して勉強する女の子もいる。
そういう学生たちに、私はどんなアドバイスが出来るのだろう。

自問自答と、葛藤。

”いま”何が一番大事かと問われれば、『娘』だ。
「娘が熱を出しました」と「選手が怪我をしました」を天秤にかけなければならないような状況は作りたくないと思う。
そして、そう思っている間は、プロのATとしては働けないのだと思う。

そんな葛藤をしつつ、家業の不動産屋の事務を始めたのが3年ほど前。
全く知らない業界の、初めての業種。
いざとなったら子供も一緒に出勤。
義理母と勤務調整しながら、子供の用事もできるし、大学の非常勤講師にも出させてもらっている。
このスタイルが、多分今の私のベストなんだろうな。

新しい世界で学ぶことも、色々とある。
家を借りるとか、家を建てるとか、土地を買うとか、相続するとか、ふつう一生のうちに何度もあることではないけど、いろんなお客様のそれを垣間見ることができる。
登記情報を見る、なんて、この仕事を始めてからの経験だ。

それに”決まった時間に””決まった場所で”の非常勤講師の仕事は、母親としたら働きやすい。
会議が伸びて、とか、商談が長引いて、ということがないから、保育園も安心だし、ささやかながら自分の責任で仕事が出来ることの喜びは、今の私にとっては大きい。
大学院まで行って学んだことが、少しでも生かせるということも、うれしい。

なにより、子育てってかけがえのない経験ができると思う。
だんだんヒトらしくなっていく娘は、とっても面白い。

学生の頃に思い描いていた未来とは、違うけれど。
そして、時には夫に八つ当たりしてみたりするけれど。
こうやって、文字にして、整理してみると、悪くないどころか、うまくいっている、という感じ?

ママiランドで他のママさんたちのお仕事の様子も見られます。


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