Grand　Oreille

大学に勤めていた頃、シンスプリントでリハビリ中の陸上部（長距離）の男子学生が言いました。

僕はウェイトトレーニングが嫌いです。

長距離の選手だけれども、特別筋力が弱いわけでもないし、高校の部活動の話を聞く限り、それなりにトレーニングしていた学生。
なんとなく違和感があった。

長距離を走ることは、その状態を悪化させる可能性が高かったので、やっぱりウェイトトレーニング。
付き合って一緒にトレーニングしてみると……

その学生、トレーニングの間中、呼吸を止めていた!!
（20回挙げる間ずっと息継ぎなし!!）

これにはびっくり。
（トレーニング中息を止めていることにも、止めていられることにもびっくりです）
それは、苦しいし、トレーニング嫌いになるわね。
高校で3年間トレーニングしていたのに、誰も気がつかなかったのかしら??

すぐにストップして、ゆっくり呼吸をしながら、止めないように声かけしながら動作チェック。
その日の内に、今まで上げていた重りの倍近くの重量を挙げられるようになりました。
本人もびっくり。
ウェイトトレーニングが嫌いです、の中には、ほかの選手と比べて軽い重量しか挙げられないことのコンプレックスもあったようで。

トレーニングに限らず、ストレッチでも、特に初心者に指導すると呼吸を止めてしまう方が時々います。
中高齢者相手の時には、特に注意が必要ですね。
声をだして数を数えながらやったり、会話をしながらしたりすると、いいみたいです。